歯周病はセルフケアで治せる?
「歯ぐきが腫れて血が出る」「歯磨きのたびに気になるけれど、歯医者に行くほどなのか迷う」——歯周病かもしれないと感じても、まずは自分で治せないかと考える方は少なくありません。結論からお伝えすると、初期の歯肉炎であれば、適切なセルフケアによって炎症が落ち着くことがあります。ただし、付着した歯石を取り除くことは自宅では難しく、歯周炎まで進行している場合には歯科医院での検査や治療が必要です。
歯周病は自宅の治し方だけで治せる?
歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢(プラーク)の中の細菌が炎症を起こし、進行すると歯を支える骨まで溶かしていく病気です。初期の歯ぐきの炎症(歯肉炎)の段階であれば、毎日の丁寧なセルフケアで歯ぐきの状態が落ち着くことはあります。一方で、歯垢が固まった歯石や、歯ぐきの奥深くにできた歯周ポケットの汚れは、自宅の歯磨きでは取りきれません。
つまり、自宅でのケアは、歯垢を取り除き、歯ぐきの炎症や歯周病の進行を抑えるうえで重要です。ただし、歯石が付着している場合や歯周炎が進行している場合は、セルフケアだけで対応することは難しくなります。歯周病ケアを目的とした歯磨き剤や洗口液もありますが、あくまで毎日のブラッシングなどを補助するものです。セルフケアで進行を抑えつつ、歯科での専門的な処置を組み合わせることが、歯周病の治し方の基本になります。
歯周病の進行を抑える自宅でのセルフケア
自宅でのセルフケアは、歯周病の治療と並行して継続することが大切です。目的は、炎症の原因となる歯垢をできるだけためないことです。ここでは、今日から見直せるポイントを歯磨き・歯間のケア・生活習慣の3つに分けて説明します。
歯周ポケットを意識した正しい歯磨き
歯周病のケアで最も大切なのは、歯と歯ぐきの境目に毛先を届かせることです。歯ブラシを歯面に対して45度くらいの角度で軽くあて、境目のみぞ(歯周ポケット)に沿って小刻みに動かします。力を入れてゴシゴシこするより、やさしい力で1本ずつ丁寧に磨くほうが汚れは落ちます。就寝中は唾液が減って細菌が増えやすいため、寝る前の歯磨きはとくに時間をかけましょう。歯磨きの際に出血する場合は、歯ぐきに炎症が起きている可能性があります。強くこすることは避け、やさしい力で丁寧に磨きましょう。出血が続く場合や量が多い場合は、歯科医院で原因を確認することが大切です。
歯間ブラシ・フロス・洗口液の使い分け
歯ブラシだけでは、歯と歯の間などに汚れが残りやすいため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することが大切です。歯と歯のすき間が狭い部分にはデンタルフロス、すき間が広がってきた部分には歯間ブラシが向いています。サイズが合わないと歯ぐきを傷つけたり汚れが取れなかったりするので、選び方に迷う場合は当院でお口に合ったものをご案内します。洗口液は、歯磨きで汚れを落としたあとの補助として使うと、細菌の増殖を抑える助けになるものです。あくまで歯磨きの代わりにはならない点にご注意ください。
喫煙・睡眠・食事など生活習慣の見直し
歯周病の管理では、口腔内のケアに加え、生活習慣にも目を向けることが大切です。特に喫煙は歯周病のリスク因子として知られているため、禁煙を検討することも歯周病管理の一つとなります。食生活や睡眠なども含め、規則正しい生活を心がけましょう。
歯科医院で行う歯周病の治療
セルフケアで進行を抑えても、すでにたまった歯石や歯周ポケット内の汚れは、歯科での専門的な処置でなければ取り除けません。歯石は歯垢が石のように固まったもので、歯ブラシでは落とせず、細菌のすみかになり続けてしまうのです。歯科では、症状の程度に合わせて次のような治療を段階的に進めていきます。
歯石除去(スケーリング)と歯ぐきの中の清掃
専用の器具で歯の表面や歯ぐきの少し下についた歯石を取り除く処置が、スケーリングです。歯周ポケットが深くなっている場合は、根の表面についた歯石や汚れをより丁寧に取り除く処置(ルートプレーニング)を行います。これらは炎症の原因を直接減らすための基本の治療で、複数回に分けて行うことが一般的です。
進行した場合の歯周外科治療
歯周ポケットが深く、通常の清掃では汚れが届かないほど進行した場合には、歯ぐきを一時的に開いて根の奥の歯石を取り除く処置(フラップ手術)や、失われた組織の回復を目指す治療が検討されることがあります。どこまでの治療が必要かは、レントゲンや歯周ポケットの深さの検査をもとに判断します。当院では必要に応じて歯科用CTなどを活用し、状態を確認しながら治療内容をご説明します。
治療後のメンテナンスで再発リスクを抑える
歯周病は、治療で炎症が落ち着いても、ケアを怠ると再び進みやすい病気です。歯周病によって失われた歯槽骨や歯周組織は、自然に元の状態へ戻ることが難しいため、「治す」だけでなく「維持する」ことが重要です。定期的な検診とクリーニングで歯石を取り除き、セルフケアの状態を確認していくことが、良い状態を長く保つ支えになります。当院は保険診療を主軸に、地域で長く相談できるかかりつけとして、治療後の定期的なメンテナンスまで一緒に取り組みます。
歯周病が疑われるとき受診を考える目安
次のような様子があるときは、セルフケアだけで様子を見ず、一度歯科で状態を確認してほしいサインです。歯ぐきの腫れや出血がなかなか引かない、歯磨きのたびに血が出る、歯ぐきがやせて歯が長く見える、口臭が気になる、歯がぐらつく感じがする、といったサインです。歯周病は初期には痛みが出にくく、気づいたときには進んでいることも珍しくありません。
森岡デンタルクリニックは武蔵新城駅から徒歩1分、平日は19時まで診療しています。歯槽膿漏と呼ばれる状態も歯周病の一種で、治し方の考え方は同じく「セルフケア+歯科での処置+メンテナンス」の組み合わせが基本です。気になる症状があれば、進行する前にご相談ください。
歯周病と全身の健康との関わりについては、歯周病と関連のある全身の病気もあわせてご覧ください。
よくある質問
歯周病はセルフケアだけで治りますか?
初期の歯ぐきの炎症は、丁寧なセルフケアで落ち着くことがあります。ただし、歯石や歯周ポケット内の汚れは自宅では取り除けないため、進行した歯周病を自力で治すのは難しいのが実際です。セルフケアで進行を抑えつつ、歯科での処置を組み合わせることが基本になります。
歯周病は一度治療すればもう安心ですか?
治療で炎症が落ち着いても、ケアを続けなければ再び進むことがあります。歯周病によって失われた歯槽骨や歯周組織は自然に元の状態へ戻ることが難しいため、定期的な検診とクリーニングで良い状態を維持していくことが大切です。
歯磨きで血が出ますが磨かないほうがよいですか?
出血は歯ぐきに炎症があるサインで、汚れがたまっている部分に多くみられます。避けるのではなく、やさしい力でその部分もしっかり磨くことで、炎症が落ち着き出血が減っていくことが多いです。強い出血が続く場合は当院にご相談ください。
武蔵新城で歯周病の治し方にお悩みの方は森岡デンタルクリニックへ
歯周病の管理には、自宅でのセルフケアに加えて、セルフケアでは取り除けない歯石などを歯科医院で除去することが重要です。だからこそ、毎日のケアと歯科での治療、そして治療後のメンテナンスを組み合わせて、継続的にお口の状態を管理していくことが大切です。歯ぐきの腫れや出血が気になる、以前治療したがまた不安が出てきた——そうしたときは、武蔵新城の森岡デンタルクリニックへお気軽にご相談ください。
- 監修医情報
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森岡デンタルクリニック 院長
森岡 正樹 医師


